ちいさい人たちの竹筆ドローイング

冬ごもりマーケットにて
竹の筆と、絵の具を用意しておいて
ブックカバーを作ろうという名のもとの、
フリードローイングの場を作りましたところ

え・1歳

なんと、1歳さんが参加!

お母さんに背中を支えられながら
もりもり、ぐいぐい、描いています。

もうなんだか見ていてドキドキしました。

私が絵の具と初めて出会ったのは4歳の冬。
手触りから匂いまで、いまだに生々しく覚えているくらい、大興奮の時間でした。

いま、どんな気分かなあ。大興奮、だといいなあ。

え・かきはじめ

こちらは5歳さん、躊躇なく大きく手を伸ばし、
丁寧に、色が置かれていく様子。

いつ見ても、驚愕の光景です。

こういうのをライブで見られるこの幸せ(;_;)。
たまらんですねえ、胸がヒリヒリするですよ〜(;_;)。


え・boy1

こちらは小学生男子。
字のような、絵のようなで
始まって、終わっていく、
書のような描き方に目をみはり。


え・まひと

大きな山に大きな空、その下にみっしり描かれた街の密度。
粗密にうっとり、大空間が感じられます。
小学生男子。


え・girl1

雪景色、花景色。
サクサク描いたスッキリ線描、小学生女子。

え・たおと

こちら、就学前男児。
同じ紙、同じアクリル絵具なのに、
どっしり重厚。

え・boy2

ブックカバーですから、模様でもいいわけで。
「何描いたの」とかって聞かれない、考えない。

え・クロス

さらっと描いてもすてきだし、
がっつり描いてもすてきだし。


え・bg

身構えなくていい、通りがかりの絵の時間。
こういうのも、アリでしたねえ。



え・筆づくり

気合と根性の要る(?)筆づくりにも、
今年はお子さんばかりが食いついてくれました。
叩いて叩いて、だんだん繊維が整っていく過程、
私はワクワクするんですけど、何しろ手数が要ることなので。
しんどいとか、疲れるとか、小さい人なら思うかも、なのに。
こんなに幼い方々に楽しんでもらえるとは、意外でした。
昨年のリピーターさんもいましたよ(°0°)!




え・冬ごもり風景

ふと会場を見渡すと、他の作家さんのワークショップにも
小さなお客様がいっぱいでした。

わあ、ってうれしくなりました。
あっちにも、こっちにも、こども。




冬ごもりマーケットにお声掛けした作家さんたち、
みなさんきっと、
きっと、この方々なら

●決して人を型にはめない、
そして
●人がやりたいと思うことを尊重できる感受性のある

そんな器の方々であろうと
勝手に見込んで、お誘いした方々でして。



こども、正直ですから。



それ間違ってなかったですよって
小さな背中に答えてもらったようで、
ほんとうに
うれしかったです!





追記・こちらは唯一の大人の参加者さん、
ガラス玉で宇宙を作る、7th TRICKのお兄さん作!

え・7th

絵は自由すぎて困ると言いながら。

ほんとにね、広大な宇宙に地図なしで放り込まれる心地ですよね。

それでも

ちいさい人たちの、こんな仕事を見せてもらうといつも

恐怖が追いつく前に飛べ、と思います。

手を、うごかそう。



ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!!












スポンサーサイト

いずれいらなくなる学び

絵を描いてみたいなあ、と思いつつ、
でも自分は絵が苦手なんだよなあ、とも思う方が、
ほんとにたくさん、たーくさん、いらっしゃるのは

もうはっきり言ってしまうと、
やっぱりあれだ、学校のせいなんだなと、
私は、思いました。

いまさらですけど、この結論は安易な気がして封印してましたけど。
ベン・シャーンのモナリザの記事の時も書きましたが

ひとの手しごとに「成績をつける」という時点でもう
おおまちがいもおおまちがい。

どんなにそれらしい理由や基準があっても
それは、その場その時だけの、特殊事情。

図工や美術のじかんには、描いたもの、作ったものの
それぞれの良さ、おもしろさをシェアし合うのがいい。
すっごい充実の時間になると思う。
自分にないものを他に見つけ、
自分で気づかない自分の良さを教えてもらう、そんな時間。
そうだったらいいのにな。


先日の、植物観察会からの→観察画の時間では

植物画・描いてる

いろいろ言葉を並べましたが、どれもこれも言うなれば「余談」。

実際のワークに入るときはもう、
ただ、紙と鉛筆をお渡しして
描いてください(^^)というしか、ない(^^;)。

植物画・アケビ

あれこれ指南などしてしまったら、あのベンシャーンのモナリザのような、美しいものは生まれないので。


植物画・よもぎ

私ができるお手伝いといえば
ただただ
「もちろんあなたは、描けます(^0^)!」ということを
腑に落ちるように、お伝えするだけ。

IMGP1582.jpg

先日の植物画の時間、みなさん全員スルスルっと、すてきな絵が描けていて
最初多くの方が「苦手」って言ってただけに
うわあってうれしくて、ほっとしました。



次の瞬間、
私は具体的で肝心なとこ、何もしてないなあ、って。
何かもっとできることあるかな、次はどうしようかなとぐるぐる考えて、考えて。
やっぱりこれからも、一番肝心な「描くこと」については
具体的なこと、何もできないかもなあと、思ってしまいました。



それは

「あなたがあなたであること」について
あれこれ指図するおこがましさ、のような気がするから。




こどもとの絵の時間、もう20年以上も、何度も何度も過ごしてきましたが
ほんとのフリードローイングは、実はあまりやっていません。

長沼小学校でやらせてもらった抽象画の授業、くらいでしょうか。
あとはまだ迷いのない幼児の皆さんとの「手すき紙に滲み絵」と称した、自由画の時間くらいかなあ。

かもふら・ひかり

バナナの紙に絵を描こう、とかいうのも
実は、フリードローイングでして。
もし「何かいていいかわからなーい」なんて言われたら
もう私も一緒にもじもじするしかない。
あれこれ指図、できっこない。

かもふら・き

「森の額縁と絵の時間」ていうのも

かもふら・描いてるとこ

額縁ついでに、絵、描いてく?とか言ってみて

かもふら・うさぎ

サラサラと生まれるこどもたちの絵を、
ただただうっとり見守るだけ・・・





描くこと自体は、誰からも、学べない。
どこで勉強しなくても、
実は今すぐ、もう今すぐにですよ、あなただけの絵が、描けますよ。
そのことをお伝えする機会がもしまたあれば、
すんごい説得力をもって、お伝えしてみたい。

自分の手から生まれたものを、自分で心から「いい!」って気がつけるように。

そんでそれは

いずれはあたり前になって
いうまでもないこと、要らない学びになるといい。

そうなるといい、きっと、そうなる(^^)。













葛の筆でかいてみる

葛の繊維で作った筆で、かいてみます。

葛水に浸す

水に浸して、支度中。

葛くしゃくしゃ

葛筆、コントロール不能な、ワイルドな筆先ですから。
紙もまたよく揉んで、テクスチャーをつけちゃいます。

葛スタート

こうなったらもう、うまいもヘタも、ありません。
しずしず、ソロソロ、筆先のなりゆきを、見守りながらの描きはじめ。

葛クロス点

ただ、線を引く。
ただ、点を打つ。

葛線たち

線を集める、

葛面を描く

束ねて、面にする。


がたがたボコボコ、思い通りには、描けません。
半分は天に任せるしかない、そんな筆。
陶芸や、フリーのジャズみたいな。
自分を半分手放して、流れに任せるような、描画。


絵がにがてだ、
うまく描けない、
なに描いていいかわからない。

そういう方にこそ
このワイルドな筆で
ただただ
点と
線とで
じっくり
ゆっくり
紙を埋めていく時間を
おすすめしてみたいなあ、などと
思います。


葛ブック1

そうやってできたドローイング、ぜったいカッコイイですから。
お気に入りの本の、だいぶヨレてきたやつとかを

葛ブック2

こうやって包むんです。
トリミングの妙。
世界で一つの、本の服(^^)。

葛かたいとこ

葛の繊維の、糸採った後の、少し硬いとこ。
でも充分しなやかで、細く裂いても丈夫なとこ。

夜図筆

それで筆を、作ります。
作って、じっくり、描きましょう。
点と線だけ、それだけでもサマになります。
まるで、雲の形や雨粒のあと等の、自然現象を愛でるような。


夜図5

そんな時間に、なるといいな(^^)。




週明け、月曜、豆の花さんにて。
・・・
こんなマニアックな図工に、
どんな方が来てくださるのやら。
ううむ。
どきどきどき(^^;)。



あめあがりに

待望のまとまった雨がようやく降った、今週。

その後もなんだかしっとり続きだった、今週。


あめあがり1

あめあがりの湿気とともに
浮かれ踊るおばけちゃんたち

とか

あめあがり2

野山の潤いを喜ぶいきものたち


とかの

絵がうまれてきました。

さいご、着地したらどれもこれも
あめを喜ぶ絵になってました・・・


あした、エンガワカフェさんに
もって行こうっと。

じゅうじつしたかな

絵の具スタンプで遊ぼうと思って、
プチプチビニールだのロール芯だの片段ボールだのを並べ、
絵の具をゆったりトレーに溶いて、

さあどうぞって始めたところ

じゅうじつしたかな1

そろりそろりと、スタンプ遊びからはじまって


じゅうじつしたかな2

だんだん、ドローイングそのものが楽しくなってきて

じゅうじつしたな3

スタンピングも消しちゃう勢いで

じゅうじつしたかな5

2枚目、3枚目と、大きな紙にも臆せず
みんなして、次々とフリードローイング。

じゅうじつしたかな6

ああ、今日はそういう日になったのね、と

じゅうじつしたかな・家

ありったけ用意してきた画用紙&クラフト紙を放出して

じゅうじつしたかな7

6人の子たちの、止まらぬ筆先を
ただただ応援して見守ることに、しました。





今月のどんぐりと山猫での、こんな顛末。


たった1時間と少しのその時間。
わざわざ集まって来てくれる、その時間が
みっちみちに充実して、たのしかったあ!ってなるように。

それだけはそれだけは、願いながら。

用意していたものとは、違う方向へと流れが起きたとき

今ここにあるものと、今の自分の全部のなかで
どんなサポートができるかなあとか
あるいは
見守るだけが最善かなあとか

毎度毎度迷いながらも
着地点を安易に定めないよう
こどもの皆さんのこころの中が
わくわく充実しているよう願って、
ただそれだけに目配りしつつ、右往左往。


そんな図工屋22年目。

どんぐりと山猫の保護者のみなさん。
私のこのような有り様に
ご理解ご協力をいつもいつも
ほんとうにありがとうございます!m(_ _)m


じゅうじつ、したかなあ・・・








プロフィール

たわらゆうこ

Author:たわらゆうこ
俵裕子(たわらゆうこ)

出張図工屋、ときどき絵描き。
さまざまな「手のこと」をみなさんとシェアしながら
暮らすこと、生きることの知恵を
取り戻す活動をしています。

過去の絵本作品は↓
●『ペタさんはスタンプがすき』
(フレーベル館・キンダーメルヘン11月号)
●『いろ』(フレーベル館・しぜん2月号)など。



18年続けてきたおさひめ幼稚園の造形教室・Art&Craftは
2014年の師走をゴールとし
無事完走させていただきました。

現在は
◯オルタナティブスクール「まあるいがっこう」
◯夜の図工@豆の花
の2カ所で定期的に
出張図工屋をしています。

その他、「てがきや・ぐるぐるへび」
または、「たきびや・ぐるぐるへび」と称して
イベント出店しています。


このブログではこどもたちとのすてきな出来事、作品、
その他日常のあれこれなどを
徒然に紹介していきたいと思います。

☆ツイッターはじめました☆
yuko521


最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR