リアル・アンパンマン

移住の地を探す途中で、珍しい出会いがありました。

90を越えるおじいさんです。
耳が少し遠いほかは、何もかもしっかりしておられます。
この方、自宅に戦争当時の、兵隊に行ったときの上司だった人の
記念館をこしらえています。

両側にスギの木の迫る暗い細い山道をたどり、
お、明るくひらけた、と思ったら墓地
そのすぐ後ろにどどーんと立派な門構えがあり…
「韮崎靖国の家」とな。

不動産屋に行くはずだったのに、ココなに!?と狼狽するも、
行き止まりだし、えーいもう、行ってみるかああぁぁぁぁ…と
飛び込みまして
(それまでにめぐった不動産屋数件があんまり不誠実だったので
今さら何も怖くない!というヤケクソな勢いで)
そしたら結局、とてもマトモな不動産屋でした。
めでたくここで土地購入いたしました。


で、その話じゃなくて、このおじいさんの話です。


その門構えやネーミング等々から、
未だ軍国主義から卒業できない懐古趣味な
お爺さまなのかと思ったんです、最初は。

でもちがった。

おじいさんが大事に思って記念館まで作っちゃったのは、
ただもう「今村均」さんという方を、後世に伝えたかったから。

この方、いわば、リアルにアンパンマンです。

アンパンマンは、お腹の空いている人がいれば、
どこにでも飛んで行ってパンをごちそうするんです。
作者・やなせたかし氏が描く真のヒーローは、
飢えを満たす人のこと。
やなせ氏自身も、戦争で強烈な飢えを体験されたそうです。
戦死者の3割は餓死なんだそうですね・・・絶句・・・

今村均さんは、部下に抱えた大勢の若者たちを
飢えで死なせてはいけないと、

爆弾の代りに野菜やイモの苗を持参し、現地自活を図った。
農業三分の一、防空壕堀り三分の一、訓練三分の一の日課を徹底させ、
士の餓死するのを防いだ。
こうしてラバウルの守備兵十万人を無事帰国させ、国家再建のために尽くした。


…のだそうです。
生き生きと開墾に取り組む兵隊さんたちの写真を、見せて頂きました。
戦争そっちのけで、食べ物作り。
武器じゃなくて、クワをふるう、笑顔の若者たち。

すぐ近くには映画にもなった硫黄島があり、
かたや玉砕、こっちは全員帰還。

上司の器が違うだけで、この落差。




安倍総理の靖国参拝ニュースは、Googleで検索すると、世界574媒体で記事になっているとか。
もちろん、良くない注目を集めているわけです。
どんどん世界から孤立してるのに、
それを一切報道しないNHK。各種新聞。
完全におかしくなってます。
本当に、戦中のようです。


あの狂った戦争中に、戦地で、命がけで、戦争しなかった今村均氏。
軍服のポケットの一方に聖書を、他方に親鸞上人の歎異抄を入れて。

参拝するなら、あべさん、韮崎のヤスクニへ。
90過ぎた生き証人が、お元気なうちに。
韮崎靖国の家






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プロフィール

たわらゆうこ

Author:たわらゆうこ
俵裕子(たわらゆうこ)は
造形教室講師、絵本制作、
造形案の提供など
子どもと美術に関する仕事を
いろいろしています。

過去の絵本作品は↓
●『ペタさんはスタンプがすき』
(フレーベル館・キンダーメルヘン11月号)
●『いろ』(フレーベル館・しぜん2月号)など。



18年続けてきたおさひめ幼稚園の造形教室・Art&Craftは
2014年の師走をゴールとし
無事完走させていただきました。

現在は
◯オルタナティブスクール「まあるいがっこう」
◯夜の図工@豆の花
◯小学生のための遊びの寺子屋「どんぐりと山猫」
の3カ所で定期的に
出張図工屋をしています。

その他、「てがきや・ぐるぐるへび」
または、「たきびや・ぐるぐるへび」と称して
イベント出店しています。


このブログではこどもたちとのすてきな出来事、作品、
その他日常のあれこれなどを
徒然に紹介していきたいと思います。

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yuko521


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