雇われない生き方⑦・小さな古着屋さん

雇われない生き方シリーズ、第8弾。
今度はめずらしく東京の話です。

多摩市・京王線聖蹟桜ヶ丘駅から歩いてすぐの
小さな可愛らしい古着屋さんmametra(まめとら)の店主、大和直子さん、
通称・なおちゃんにお話うかがってきました。
マメトラ・店内
なおちゃんは超奥ゆかしい性格でして、
自分のことが話の中心になると…スポットライトが自分にあたると、
スイッと逃げちゃいます。
インタビューの相手としては、めっちゃ手強かったです(^^;)。


開店から10年以上。
たったひとりからのささやかな歩み出しは
この不景気・デフレまっしぐらの年月をくぐりぬけ
なんと現在、常時3〜5人のスタッフさんを抱える安定経営。
(でも店長の給料は出たり出なかったり、らしい!)


開店間もない頃は、バイトさんを雇うかどうしようか…とずいぶん葛藤していたなおちゃん。
”知らない人にお願いするのが怖いなあ”
”ちゃんとお給料払えるかなあ”と、
私が直面したことのない気苦労に追われていました。

その当時の心境を再び語ってもらおうと思ったら
「あ、あったね、そんなこと(^^)」と
なおちゃん、自分の苦労話は
奥ゆかしさ極まってまして、なかなか語りません。
てか、もしかして、ほんとにノド元すぎて清算しちゃったのかしら。
なおちゃん、天然かしら。
マメトラ・直ちゃん

ユニクロなどの激安衣料が世にあふれ、
服の仕事は大変です。
どうやって利益を出すんだろうと思います。
ひとつひとつ目で確かめて仕入れてくるという商品は
マメトラ・商品
たとえばこれ、ポール&ジョーのブラウス、
マメトラ・おねだん
お値段はこんなかんじ。
1000円切るものも、たくさん置いてます。

小さな店内、5人も入ればもう満員な感じで、この単価でどうやって経営が成り立つのか(?_?)
開業資金に400万かかったそうですが、一体何着売ったら回収できるのか(?_?)
毎月の家賃は、バイトさんの給料は……(?_?)
…などなどなど、数字をみつめて「やれるのか、やれないのか?」と考え出すと
人ごとながらどんどん不安になっちゃうのですが。

なおちゃん・あーと
やりたいこと、わくわくすることの方に目をむけて
マメトラ・アクセ
店内を心地よくととのえて
マメトラ・うし
そうやってるうちに、10年以上。
マメトラ・とら
レジ横の可愛いトラちゃんは、お客さんからの贈り物。
これはお店の看板キャラで、もとは幼なじみが描いたもの。
マメトラ・シャンデリア
天井の迫力シャンデリアは
「クリスマスオーナメントが大量に余ったんだけど要る?」と
声をかけてくれた人がいて、それを使って手づくりしたもの。
(実物のアナログ具合がすごいです。お店にいったらぜひガッツリご覧ください。力作です
マメトラ・メンズ
店内のあちこちに、自給自足したと思われるアートが。
マメトラ・デニムいす
生地を古着のデニムで張り替えたソファー。
お店の雰囲気にぴったりです。
店内のあちらこちらに、愛情と遊び心にあふれたモノがいっぱい。



今までバイトで関わってくれた人たちとはほぼみんな
つながりが続いていて、学生バイトだった子が
「結婚して子ども生まれました」と
赤ちゃんを抱いて訪ねてきたりするそうです。
遠方に引っ越した常連さんが
「久々に近くに来たから」と寄ってくれたり。

マメトラというお店は、もう単なる服屋さんじゃなくて
心地良い「場」になっているんですね。






リアルなお店は経費もかかるし、メンテナンスの手間も要るけど
それでも本当にやりたいのは何かと問われると
やっぱり、ずばり「お店」なんだそうです。

なおちゃんは社会人になるとき、10年後にお店を持とうと決めていました。
それをキッチリ果たして開店しました。

おもしろいのは、当初は美容師さんだったので
”10年後”と夢に描いていたものは美容院だったのです。
8年美容師をやったところで、シャンプーなどによる手荒れがひどくて
美容師を続けられなくなります。
ここで、普通はガックリきちゃうと思うんですが
2年かけてまた別の道を模索し、本当に10年後、お店を始めちゃうんです。
すてきだなあと、思ったです





それにしても今回のインタビューは、気がつくとなぜか逆取材されて
ペラペラと自分のことを喋っている…というナゾの状況が多発しました。
なおちゃん、強力黒子体質。
しかも私より先に記事にしてるし!→マメトラ・スタッフブログ


会ってる時はそのように押され気味(笑)でしたが、
あとでやりとりしたメールの中に
とても大事な言葉があったので
そのまま皆さんにお届けします。



長くやって来て、店に対する考えが最近まとまりました。

これで、儲けよう!
が先ではダメ

どんな事をしたら喜んで貰えるだろう?が先

お金(売り上げ)は後についてくるんだなぁ。と。
お金(売り上げ)は、お客様からの評価なんだなぁ。と。

店が潰れるかも
などアップダウンがありましたが、逆に色々あることが、
私自身の勉強になって良かったと思ってます(#^.^#)



10年以上お店を続けて来た直ちゃんが語るから、
きれいごとでもおとぎ話でもなく、
これこそリアルなんだと納得できます。
すごい説得力です。

ギリギリの状況で何度も試されて、
実体験から得たほんとうのこと。

もしか、これを読んでくださってる方の中で
いつか自営で何か始めるという方がいたら、
このメッセージをどこかにメモっておいたら
きっと役に立つと思います。

これを思い出せば、性根が据わって
焦りも、恐怖も、雲散霧消するでしょう。





「お金がない若い子でも、おしゃれが楽しめるようなお店をつくりたい」
という思いから生まれたちいさな古着屋、mametra(まめとら)
個人商店が絶滅危惧種みたいになってる都市部、
しかも駅周辺で、今日もどっこい活動中。
お近くにお立ち寄りの際はぜひ、自称ひっこみじあんな店長・直子氏と
すてきなスタッフの皆様に会いに、ぜひお立ち寄りください。
アートな店内、ゆっくり堪能すべし(^^)b



!…とかいって、今日は月曜、定休日だった!ネットでも商品が見られます、こちらへどうぞ
マメトラ・ヤフオク
















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プロフィール

たわらゆうこ

Author:たわらゆうこ
俵裕子(たわらゆうこ)は
造形教室講師、絵本制作、
造形案の提供など
子どもと美術に関する仕事を
いろいろしています。

過去の絵本作品は↓
●『ペタさんはスタンプがすき』
(フレーベル館・キンダーメルヘン11月号)
●『いろ』(フレーベル館・しぜん2月号)など。



18年続けてきたおさひめ幼稚園の造形教室・Art&Craftは
2014年の師走をゴールとし
無事完走させていただきました。

現在は
◯オルタナティブスクール「まあるいがっこう」
◯夜の図工@豆の花
◯小学生のための遊びの寺子屋「どんぐりと山猫」
の3カ所で定期的に
出張図工屋をしています。

その他、「てがきや・ぐるぐるへび」
または、「たきびや・ぐるぐるへび」と称して
イベント出店しています。


このブログではこどもたちとのすてきな出来事、作品、
その他日常のあれこれなどを
徒然に紹介していきたいと思います。

☆ツイッターはじめました☆
yuko521


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