『トマトのおいしいものがたり』

トマトのおいしい季節がやってまいりました。
いまや世界中で愛されているトマト。
一体どこからどのようにして広まったのでしょうか…




『トマトのおいしいものがたり』



はじまり、はじまり!


とま1
今から500年くらい昔のことです。
メキシコという国に、海を越えてやってきた人たちがいました。
そして、まっかでつやつやの、美しい実を見つけたのです。

とま2
「なんてきれいな実だろう!これはなんというものだね?」
村の人がこたえました。
「ここではトマトってよんでいるよ」
「よし、国に持って帰ろう」


とま3
トマトは海を渡って、スペインという国につきました。
王様のお城に持って行くと、たちまち大評判。

とま4
「まあ、トマトって、宝石みたいにきれいな実だわ!」
「だけど食べられるのかなあ?」
すると、物知りのはかせが言いました。
「トマトは、毒のあるベラドンナという植物によく似ております。
きっとトマトにも毒があるに違いありませんぞ」


とま5
でも、実が美しいトマトは、庭に植えられたり、鉢植えにされたり。
とま6
「まあ、みごとなトマトのお庭ね」
「苗をわけてあげましょう。でも、毒だから食べないようにね」
こうしてトマトは、あちこちの国に広まっていきました。


とま7
そのころ、貧しい人たちは食べ物がなくて困っていました。
「おなかがぺこぺこだね」
「何か食べられるものはないかなあ」

とま8
子どもたちが探しまわっていると、トマトがなっていました。
「みてみて、ネズミがトマトをかじっているよ!」
ネズミたちは、おいしそうにシャクシャク。
「えっ、トマトって毒があるんだよね?」
でも、ネズミたちはぴんぴんしています。

とま9
子どもたちは勇気を出して、トマトをかぷっと食べてみました。
「あっ、ちょっとすっぱいけどおいしい!」
子どもたちはおとなに呼びかけます。

とま10
「トマトを食べてみて、おいしいよ!」
集まったおとなたちも、おそるおそるトマトを食べ始めます。
「わあ、トマトっておいしいなあ!」
「もっと早く、食べてみればよかったね」
みんなはお腹いっぱい食べました。


とま11
トマトのおいしさがわかると、たくさん作られるようになりました。
「トマトソースはスパゲッティにぴったり!」
「スープにしてもおいしいよ」

とま12
トマトの料理も、たくさん生まれました。
今では世界中でいろいろなトマトが食べられています。

(文・山本和子/絵・俵裕子)



ヨーロッパに伝わってから200年もの間、「毒があるから食べちゃダメ」ということで
トマトはただひたすら観賞用だったそうで・・・
よっぽどみんな「きれい!」って思ったんですね(^^)



このお話は「がくしゅうメイト すきっぷ 7月号」に掲載中。
年間契約配本のため、書店では手に入りませんが
私から直に編集部におねがいするとバラで売ってもらえるそうです。
ピーマンやかぼちゃなど、他の夏野菜の学習、カレーのシール(!)など
楽しく学べるページがいっぱい、430円♪
ほしいなという方、私にお声かけくださいまし〜。
スポンサーサイト

コメントの投稿

Secre

プロフィール

たわらゆうこ

Author:たわらゆうこ
俵裕子(たわらゆうこ)は
造形教室講師、絵本制作、
造形案の提供など
子どもと美術に関する仕事を
いろいろしています。

過去の絵本作品は↓
●『ペタさんはスタンプがすき』
(フレーベル館・キンダーメルヘン11月号)
●『いろ』(フレーベル館・しぜん2月号)など。



18年続けてきたおさひめ幼稚園の造形教室・Art&Craftは
2014年の師走をゴールとし
無事完走させていただきました。

現在は
◯オルタナティブスクール「まあるいがっこう」
◯夜の図工@豆の花
◯小学生のための遊びの寺子屋「どんぐりと山猫」
の3カ所で定期的に
出張図工屋をしています。

その他、「てがきや・ぐるぐるへび」
または、「たきびや・ぐるぐるへび」と称して
イベント出店しています。


このブログではこどもたちとのすてきな出来事、作品、
その他日常のあれこれなどを
徒然に紹介していきたいと思います。

☆ツイッターはじめました☆
yuko521


最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR