雇われない生き方⑨ 牧師

「雇われない生き方」と題しまして
フリーで生きてる皆様にお話を伺うシリーズ、
なんとめでたく10人目となりました
ご協力いただいた皆皆様、ありがとうございます!!

”どこかに勤める”以外の生き方をしている大人が、身近にほぼゼロだった私は
ずっとフリーで働きながらも、どこか落ち着かないというか、
ムダに罪悪感まで抱えていたフシがあります。
ちゃんと就職していない、みたいな。ヘンですねえ。


就職するのもいい。

しないで身を立てるのも、もちろんいい。

こんなあたりまえがなぜかいまひとつ腑に落ちない
私みたいな育ち方をした全ての人に。
それぞれの描く未来に、ゆったり広がりができたらと願いながら。


今回取材をお願いしたのは

牧師さんです。


前回ご紹介した銀のスプーン職人・ほそやさんの音楽仲間、坂本高志さん。
ギターの上手な爽やかお兄さんで、「牧師です」と名乗られたときは驚きました。
移住してから本当に、いろいろな職業の人に出会います(°0°)。

小淵沢オリーブ教会を立ち上げ、もうすぐ2年。
そして、
近所のホテルの式場でも司式をつとめられてるとのことで
知り合った翌週、ほんとうに、小淵沢でのマルシェ出店中に
ぼくしさん2
こんにちは〜と立ち寄ってくださいました。
わあああ、牧師さんぽいです、と失礼なこと、言ってしまった記憶が(^^;)



坂本さんはずっとクリスチャンでしたが、
だからといって牧師を目指していたわけではなく。

社会人になって、就職もして、結婚もして、
でもそのときはまだ「牧師になる」なんて想像もしていなかったそうです。


最初は、英語力を生かしてオリンパスに就職。
海外営業という仕事につき、
数年後、ドイツに転勤するのを機に、大事なパートナーと結婚。
3年の海外勤務をこなしました。

ドイツでの生活自体は楽しかったという坂本さんですが
このころから強烈な目の疲れに悩まされます。
帰国後も体調がどんどん悪化する中、それでも
「今休まれると困る」と言われればついつい無理を重ねる日々が続き、
ついには
通勤中に突然倒れて救急車で運ばれたり、
何かを集中して見ようとすると気持ち悪くなって、
洗濯ものすらたためなくなったりという状況に陥ってしまい
働き続ける事ができなくなりました。


目は、どんなに調べても、今つけられる病名がありませんでした。
他の場所をいろいろ調べても、やっぱり見つからず。
でも休職するには、病名が必要とのことで
仕方なく心療内科でもらった病名が「身体表現性障害」。
ひとまずこれで休職できましたが、
先の見えない苦しい状況が続きます。
まっくら
運動がいいと聞けばジム通いをし、
保険がきくのもきかないのも含め、あらゆる医療機関を尋ねます。
洗濯物すらたためない自分は、復職がどうのという以前に、
これからどうなってしまうんだろうと
とても不安だったそうです。


そんな中、気分転換にと夫婦で訪れたのがここ、山梨県北杜市。
いいところだね、ここで働きたいなと
パートナーのみのりさんが口にしたのをきっかけに
「そういうのもありか」と思いたち、情報を集め、
小淵沢のホテルでの職を得ました。
(なんと、みのりさんも後にちゃんと
”ここで働きたい”と思った場所で働くことになったそうです!)
ほくとにきた
縁もゆかりも無い場所への移住。
これまで培って来たものを全てリセットする勇気。
体調不良も解消しないまま、大きな決断に踏み切り、
その甲斐あってか、とりあえず「仕事に行けない」状態は終わり
坂本さんはホテルマンとして活躍します。
目の疲れは解消しないものの、なんとか働ける。
でもまだつらい。

そんなある日、坂本さんにこんな声かけをしてくれた人がいました。

勤めていたホテルには結婚式場もあったので
”クリスチャンならば、司式という仕事もあるんじゃないの”、と。


式を執り行うということは
牧師になるということ。

単なる仕事選びと違って、生き方そのものに関わる大きな問題です。

体の為にはきっと良い選択だけれども。
収入もちゃんと確保されそうだけれども。
そんな動機じゃ、選べない。
牧師になるとしたら、自分に何ができるだろう。

その道におおいに惹かれながらも、坂本さんは迷い、祈ります。
いのり
数ヶ月もの間、考えに考え抜く中で、坂本さんは徐々に
「司式」という仕事に大きな魅力を感じ始めました。

新郎新婦の「結婚」という人生の特別な節目に立ち会い、祈り、祝福できることは
素晴らしい特権ではないかと。

また日本では、クリスチャンで無い人たちでも教会式をあげるひとが多くいて、
つまりそれは、普通の方々が聖書の言葉に出会う、数少ない機会でもあります。

坂本さんがずっと慣れ親しみ、温めてきた宝物である、聖書のことばと愛の世界を
多くの方とシェアできる貴重なチャンスかもしれない、と。




坂本さん、いよいよ牧師になろうと決意をかためます。
ホテルを退職し、貯金で暮らしを支えながら、ハーベスト聖書塾で学びます。

目の不調を抱えていた坂本さん、読み書きが困難で
聖書や、送られてくる講義のDVDは、耳で聞き学びました。

課題図書はパートナーのみのりさんに音読してもらい、
レポートもまず坂本さんが口頭で録音し、みのりさんが代筆して書き起こし 。
みのりさんのサポート無くして卒業できなかった、と坂本さんは言います。


やがて、そのプログラムが終わるころ。

まるで見計らったかのように、かつての勤務先だったホテルから連絡が入り
司式の仕事に招かれる、という奇跡が起こります。

今坂本さんは、ご縁の深いそのホテルで、司式を執り行っています。
事前に新郎新婦の為にメッセージを用意し、祈りをささげ、
パートナーのみのりさんも「ほんとうにおすすめ(^^)」
と断言しちゃう、
すてきなすてきな、心のこもった式だそうです。



結婚式と言えば、もちろん休日が多いのですが
坂本さんはホテルにお願いして、
日曜礼拝のある午前中は必ず
小淵沢オリーブ教会で礼拝をしています。

先日、行ってまいりました。
ぼくしさん3
近所の方の2階を借りて、オルガンは無いからギターで賛美歌。
お祈りもこうして、ギターを抱えながら(^^)。
赤ちゃんや子どもも一緒で、メッセージは柔らかくわかりやすく、
参列者のツッコミもアリのアットホームな礼拝。

実はわたし、子どもの頃は教会通いをしていました。
ハタチすぎまで通っておきながら
一度教会を離れ、そのまま戻らなかったのは
なんだかたくさんの「ねばならない」を負わされるような、
「唯一絶対の神」とか
「原罪」とか
キリスト教っていろいろ重いなあって
感じていたからなのですが

坂本牧師から伝わってくるメッセージは
開放感があり 風通しがよくて 
聖書って読み方次第なのかしらと
思ったりしました・・・
ぼくしさん1
若々しい、爽やかな聖職者さん。
生まれたての初々しい、新しい教会。

お話を伺うと、長く苦しんだ体調不良も、旅行先にこの地を選んだ偶然も、
来るべき場所に来るように、導かれていたんじゃないかと、
そのように感じてしまいました。

この場所にはきっと、坂本一家を必要としている人がいて
だからここまで連れてこられたんじゃないかと。


どうか
ご縁のある皆様が
一番いいタイミングで
一番いい形で
この教会に導かれますように。


坂本さんたちならもう、
神様にえいえいと背中を押されて、
小淵沢まで来ちゃってます(^^)。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

小淵沢オリーブ教会
日曜朝と水曜夜に毎週礼拝をしています。
英語のクラスもあります。
(上の赤い文字をクリックすると
ホームページをごらんになれます。
礼拝の動画もあります。)






雇われない生き方シリーズ、
過去記事もどうぞごらんください。
お話を伺って1年すこしたちますが
みなさん益々活躍中です!(^^)↓

①和太鼓職人
②パン屋
③トレーラーハウスでカフェ
④米・麦生産者(仮)
⑤シフォンケーキ屋
⑥木工職人
⑦自然栽培農家
⑧古着屋
⑨銀のスプーン職人





















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Secre

No title

このページにたどり着きました。
読みながら、坂本牧師先生のお顔とお声を思い出して涙が出てきました。
たわらさんとの出会いが繋がって奇跡が起こり、私たちは坂本さん立会いのもと、夫婦となりました。
本当に感動的なお話、参列者様も皆、心に残ったと口々に仰ってました。
わかりやすく、自分の今と置き換えられるようなお話で、感動しました。
坂本さんのこれまでの道のりを教えていただきまして、私たち人生の出来事、出会った人には全て意味があるのだと改めて思いました。
こんな素晴らしい方たちに見届けていただき、私たちは本当に幸せです。
これからもこの日を忘れずに、1年1年大切に過ごして行きたいと思います。
また近いうちに遊びに行きますので、どうか会えますように。
心から、ありがとうございました。

No title

わあい(^^)

坂本牧師にこちらのコメントみていただきましたよ。
とても喜んでおられました。

わああああい(^^)

ちょうどいいときに
ちょうどいいばしょにいて
ちゃんとご縁がつながっていく

うれしいです〜〜〜〜
プロフィール

たわらゆうこ

Author:たわらゆうこ
俵裕子(たわらゆうこ)

出張図工屋、ときどき絵描き。
さまざまな「手のこと」をみなさんとシェアしながら
暮らすこと、生きることの知恵を
取り戻す活動をしています。

過去の絵本作品は↓
●『ペタさんはスタンプがすき』
(フレーベル館・キンダーメルヘン11月号)
●『いろ』(フレーベル館・しぜん2月号)など。



18年続けてきたおさひめ幼稚園の造形教室・Art&Craftは
2014年の師走をゴールとし
無事完走させていただきました。

現在は
◯オルタナティブスクール「まあるいがっこう」
◯夜の図工@豆の花
の2カ所で定期的に
出張図工屋をしています。

その他、「てがきや・ぐるぐるへび」
または、「たきびや・ぐるぐるへび」と称して
イベント出店しています。


このブログではこどもたちとのすてきな出来事、作品、
その他日常のあれこれなどを
徒然に紹介していきたいと思います。

☆ツイッターはじめました☆
yuko521


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