しずり織るきもち

しずりのきもち・布


織り始めました。

手績みの糸を使った、はじめての布。


4日目の朝を迎えました。
おそらく今日にはできあがります。

絹のタテ糸、
麻のヨコ糸。
古代布・しずり織りの組成に倣って、糸を選びました。

初心者ゆえ、タテには市販の、扱いやすく強い糸を買う必要がありまして。
麻×麻のがっつり大麻布でもよかったのですけれど。

絹×麻って気持ち良さそうだなあと思って(^^)。

あと

しずり棚機会という場を立ち上げてくれた
彦星ファームの美穂子さんへのリスペクトをこめてm(_ _)m。



絹さがし・ご神木

韮崎の、しずり神社さんにも、あとでご報告したいし。

絹さがし・大下さん

しずりを想って、そのきっかけでご縁がつながった
大下さんの絹糸も、いつか布にしたいから。










織りの支度をしながら、
どうして麻・絹を一緒に織ろうとしたのかなあって
ずっと考えていました。

しずりのきもち・麻

畑でできる、麻。
ざっくりな繊維。

しずりのきもち・経糸3

蚕の繰り出す、絹。
しっとりな繊維。


どうも、両極な印象です。

それに、ぜったい自分ちだけでは無理な気がします。

麻を育てる畑と同時に、蚕小屋まで持たなきゃいけないなんて。
「うちは畑やるから、蚕の方はたのむよ」てな感じに分業しないと、
効率が悪すぎる。気がする。たいへんすぎる。



布をすべて手仕事で賄っていた、その昔。
必要なものだけ織るのでも、超!忙しいはずなのに。

わざわざこんな両極なものを、織り上げるその気持ち。

なんだかまるで、ご神事みたいだなあって、思いました。

異質なものどうしが、仲良く1枚の布になる。
なんだかめでたいものだなあって(^^)。




古代布・しずり織りは
古代すぎて記述も資料も限られていて
厳密な再現はやりようもないのだけれど。

こうやって試しに絹×麻を織る支度をするだけでも
しずり織るきもち、想像がふくらみます。
現物は無いのに、名前は残ってて、
神社まであちこちにあって。


『古代織物の中で、明確にされていない”倭文(しず)”には諸説があり
そのひとつに縞物とする説がある。
縞は、異質の、呈色の異なった糸を整経する場合の、
糸の整理方法から派生し
”しず”が ”すじ・条”に 変わった、と考えることもできる』

(_____『染色の基礎』/朝日新聞社編/染色工芸家・岡村吉右衛門氏寄稿より抜粋)



布をつくるということを
自分の手でやってみようとすると
すぐに
自分だけでは絶対にできないのだなと
思い至ります。

たとえ種から織りまで、1人でやりとげたとしても。
種を育てたのは大地と太陽の力だし、
道具だって誰かの知恵の結晶だし・・・

しずりのきもち・わたわた2

たくさんの人の働きが
スジとなって織り合わさる

布は、それ自体がもう、
ご縁の結晶。



さて。
今日きっと織り上がります。
たくさんの人の助けをかりて、ようやく。


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プロフィール

たわらゆうこ

Author:たわらゆうこ
俵裕子(たわらゆうこ)

出張図工屋、ときどき絵描き。
さまざまな「手のこと」をみなさんとシェアしながら
暮らすこと、生きることの知恵を
取り戻す活動をしています。

過去の絵本作品は↓
●『ペタさんはスタンプがすき』
(フレーベル館・キンダーメルヘン11月号)
●『いろ』(フレーベル館・しぜん2月号)など。



18年続けてきたおさひめ幼稚園の造形教室・Art&Craftは
2014年の師走をゴールとし
無事完走させていただきました。

現在は
◯オルタナティブスクール「まあるいがっこう」
◯夜の図工@豆の花
の2カ所で定期的に
出張図工屋をしています。

その他、「てがきや・ぐるぐるへび」
または、「たきびや・ぐるぐるへび」と称して
イベント出店しています。


このブログではこどもたちとのすてきな出来事、作品、
その他日常のあれこれなどを
徒然に紹介していきたいと思います。

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yuko521


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