鬼と子ども

鬼と子ども



昨日ツイッターでこんな言葉に出会いました。

鬼は勘がいい。
手を焼くと思う相手は狙わない。
返り討ちに合う可能性を感じる相手には近寄らない。
「必要ならば家族と自分を守るためならヤル」と覚悟している人間を、鬼は一番嫌う。
強くなりましょう。


このツイートが指す「鬼」が何なのか、わからないながらも、

「ああそれ、こどもとおんなじだ」と思った自分。


子どもは勘がいい。
相手に付け入る隙があるかどうか、確実に見極める。

保育士のみなさんは、新人時代には一度くらい、
子どもが自分に石を投げつけ、せせら笑っている…なんて類いの
経験を必ずされていると思います。私もありました。
力の無い者への、容赦ない攻撃。

ワイルドなのです。こども、野生なのです。


あんな可愛い子どもたちの中にも、禍々しい「鬼」はいる。


自分が弱いと、その醜いモンスターを引き出してしまいます。
呼んでしまうんです。


「鬼」を身の内に飼っているのは誰でも、おとなでも同じですが
こどもはそれが表に出やすく。
保育に関わる人たちは日々「鬼」に悩まされ、鍛えられ、
やがて強くなり、立派な猿山のボスになるわけです(笑)


すべての人間関係を、健全なものにするために。
強くなるのはとても大事。




さてその、猿山のボスたるにふさわしい「強さ」について。



こどもたちがボスと認める「強さ」は、
怒りにまかせたエネルギーによるものだけでは、不充分です。


大声で怒鳴り散らそうと、
泣くまで叱ろうと、
震え上がるような脅しをかけようと。
それはいっとき子どもを制したようにみえたとしても、
逆恨みとなって、次の火種が残るだけ。
モグラたたきのように、教室の問題は絶えません。


じゃあどうするかというと。
うまくいってる保育士さんたちに共通していることは、
ベースに愛があること、でした。
その子をあらかじめ(←重要!)大好きになって
だいすきをお腹に入れた状態で、いざってときに
迷わず、真剣に、一喝する。

(↑少しでも迷うと、またそこに付け込まれます、相手は、野生!)


ドラキュラにニンニク。
鬼には「愛」、でしょうか。




”必要ならばヤルと覚悟している人間”、こういうのも、どういうわけか
子どもは嗅ぎ付けます。

こんなことがありました。

ある女の子が、それまでそんなことなかったのに、
急に周りの子どもにいじわるするようになりました。
もともとはいい子なので、何か理由があるのだろうと
(実際、学校で辛い思いをしてたんですが)最初はやんわり制していたのですが
何週間もそれが止まらない。

そこで
「次にまたやったら、ガツーンと叱る」と
腹を括って教室に臨むと。


その日はいじわるしないのです。
何度も脳内で繰り返したシュミレーションが無駄になるのです(笑)。


似たような事は、何度も経験しました。

生き物の本能でしょうか。
出て来なくていい「鬼」をあらかじめ制するには
こっちが腹をくくる。
これだけで充分な事が多いです。不思議です。






かわいい生徒だろうと、友だちだろうと、家族だろうと。
本当は、上司だろうと、誰だろうと。
自分の愛すべき隣人が、弱くも、みっともなくも、「鬼」を制御できずにぶつけてきたら。

野生動物になったつもりで、
本当に相手が許せなくなる前に、全力で鬼退治。


「鬼」は誰の中にもいるから。
「鬼」を憎んで人を憎まず。

















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プロフィール

たわらゆうこ

Author:たわらゆうこ
俵裕子(たわらゆうこ)は
造形教室講師、絵本制作、
造形案の提供など
子どもと美術に関する仕事を
いろいろしています。

過去の絵本作品は↓
●『ペタさんはスタンプがすき』
(フレーベル館・キンダーメルヘン11月号)
●『いろ』(フレーベル館・しぜん2月号)など。



18年続けてきたおさひめ幼稚園の造形教室・Art&Craftは
2014年の師走をゴールとし
無事完走させていただきました。

現在は
◯オルタナティブスクール「まあるいがっこう」
◯夜の図工@豆の花
◯小学生のための遊びの寺子屋「どんぐりと山猫」
の3カ所で定期的に
出張図工屋をしています。

その他、「てがきや・ぐるぐるへび」
または、「たきびや・ぐるぐるへび」と称して
イベント出店しています。


このブログではこどもたちとのすてきな出来事、作品、
その他日常のあれこれなどを
徒然に紹介していきたいと思います。

☆ツイッターはじめました☆
yuko521


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